手振れ補正アイテム【ジンバル】とは?基礎知識&バランス調整について解説!
滑らかな動画を簡単に撮影したいときに欠かせないアイテムがジンバル。
カメラでの撮影に慣れていない方でも、
簡単にプロ級の動画を作ることができます。
簡易的なものであれば数千円で購入することも可能です!
この記事では、DJI「Ronin-SC」の操作方法を解説しております。
軽量設計(1.1kg)で優れた手ブレ補正機能を搭載するDJI「Ronin-SC」は、
直感的で分かりやすいシャッターとフォーカスの制御は、多くの市販カメラブランドのモデルに対応しています。
ミラーレスカメラ用の3軸スタビライザーで、プロレベルの映像撮影に果敢に挑戦できます。
ジンバルとは
軸を中心に回る回転台により、カメラを常に垂直・水平に保ちます。
簡単に言うと動画撮影で生じる手ブレを補正する機械です。
カメラ本体にも手ブレ補正の機能が付いている物が多いですが、
それだけではどうしてもブレが抑えきれないので、ジンバルを使用すれば細かな振動だけでなく、
歩いたり、走ったりした際の大きなブレも軽減してくれます。
これを用いることで、歩きながらの動きのある映像などが滑らかに撮影でき、
ワンランク上の映像が撮影出来ます。
綺麗で見やすい映像を撮影するにはブレや振動を抑えることが重要です。
そんな悩みを解決してくれるのが「ジンバル」です!
ジンバルの基礎知識
ジンバルには大きく二種類に分かれており、機械式と電動式というのがあります。
簡単に言うと手動か自動かの違いというのが一番大きく、
機械式は振り子の原理で手ブレを補正、
電動式はモーター内蔵で水平垂直をセンサーが感知して保ってくれるというものになります。
ジンバルを扱う際に必ず出てくる用語が「パン・チルト・ロール」です。
これは、回転台の動く方向のことを指します。
・パン
水平(左右)方向
・チルト
垂直(上下)方向
・ロール
2軸回転台(パン・チルト)に加え、カメラが回転する方向に動きます。
2軸ジンバルと3軸ジンバルの違い
・2軸
2方向の揺れを感知します。
チルト(縦)とロール(回転)の動きを制御することが可能です。
・3軸
3方向の揺れを感知します。
チルト(縦)とロール(回転)に加えてパン(横)の動きに対応できるため、
2軸ジンバルよりもブレのない映像を撮ることが可能です。
一般的に一眼レフカメラなどで使用する際は、3軸の電動式の物を使用します。
スマホ用のジンバルは2軸の物もあります。
3軸ジンバルの方がよりブレを抑えてくれます!
電動式ジンバルには下記のような様々なモードが存在します。
・PF(パン・フォロー)モード
どんなジンバルにも備わっているモードで、横軸(パン)をフォローするモードです。
一番基本的なモードになります。
・L(ロック)モード
カメラの向きを固定して撮影できるモードです。
一定方向を向いて撮影するときに重宝するモードです。
・F(フォロー)モード
横軸(パン)と縦軸(チルト)がハンドル方向にフォローするモードです。
・POV(FPV)モード
ジンバルを傾けた全方向をフォローするモードです。
バランス調整
ジンバルを使用する前に、必ずカメラのバランス調整が必須です。
バランス調整を行うことで、ジンバルのパフォーマンスを最大まで引き出し、
無駄な電力消費を抑えてバッテリー駆動時間を延ばすことができます。
バランス調整が不充分な場合はバッテリー駆動時間が短くなってしまったり、
ちょっとした動きでカメラがバランスを崩してしまいます。
一度バランス調整をすると、同じカメラとレンズのセットの場合は再調整は不要ですが、
機材の組み合わせが変わる場合にはその都度調整が必要となります。
撮影前に必ずバランス調整を行って下さい。
では、実際にバランス調整を行ったので、画像付きで解説していきます。
今回使用するジンバルはDJIのRonin-SCです。
ジンバルのメーカーや種類によってロックの解除部分など多少異なる部分はありますが、
基本的にはチルト軸→ロール軸→パン軸の順番でバランス調整を行っていきます。
はじめに、カメラとジンバル本体を固定するためのライザープレートとマウンティングプレートを取り付け、チルト軸のロックを解除します。
次にカメラ本体をジンバルの本体に装着します。プレートを前後させながら、
手を放してもカメラが水平を保つ位置でロックします。
次に、①のようにカメラ本体を垂直の状態にして②のロックを解除します。
③のようにカメラ本体を前後しながら、
手を放した状態でもカメラが垂直を保つ位置が取れたら②をロックします。
これでチルト軸の調整は完了です。
はじめに①のロール軸のロックを解除します。
次に②のカメラ本体のロックを解除します。
③のようにカメラ本体を左右に動かして手を放してもカメラが水平を保つ位置で②をロックします。
これでロール軸の調整は完了です。
はじめに①のパン軸のロックを解除します。
次に②のように本体を傾けます。
その際にバランスが悪いと本体が回ってしまうので、調整が必要です。
その場合は③のロックを解除して、本体が回らない位置を探ってロックします。
これでパン軸の調整は完了です。
チルト・ロール・パン軸のロックが外れているのを確認して①の電源ボタンを長押しします。
次に②のMボタンとトリガーを同時に4秒押すと自動でモーターの調整が始まります。
調整中はジンバルが小刻みに震えてインジケーターが点滅します。
これでバランス調整は完了になります。
DJIのRoninシリーズには専用のアプリがあります。
最後にバランス調整が適切に出来ているかアプリで確認します。
操作方法は下記の通りです。
1. まず、スマホやタブレットのBluetoothを使ってジンバル本体と接続します。
2.次にアプリを開いて①バランステストを選択します。
3.バランステストの画面に進んだらアプリの案内通りにジンバル本体を傾けて②のテスト開始を選択します。
4.バランステストが終了するとアプリ画面に③のような表示が出ます。
5.調整が不十分だと「再調整」が表示されるので。調整が必要な軸を再度調整する
まとめ
一眼レフカメラでのジンバル撮影はバランス調整が難しいですが、
慣れてしまえば簡単に出来るようになります。
ジンバルを使えば動画撮影の幅も広がり移動しながらの撮影も楽になります。
スマホ用のジンバルはバランス調整しなくてもいいので、
最初はスマホ用のジンバルから始めるのがいいかもしれません。
是非試してみて下さい!
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