【動画制作】企業ドキュメンタリー映像の作り方。問合せ~納品までの流れを解説!

自社で動画・映像の作成をしたいと考えている皆様、
googleやYahooで「映像制作会社」と検索しますよね。
すると、どうですか?
出るわ、出るわ、映像制作会社の山々……。正直、選定が難しいですよね。
動画・映像をはじめて作る方からの相談も多く、「どういった流れで動画・映像を作ってもらえるのか」といった不安を持たれている方も多くいらっしゃいます。
そこでこの記事では、ドキュメンタリー動画に力を入れている弊社ムビハピ(私、三好)の動画・映像制作の流れを、実案件の例を元に、問い合わせをいただいた所から紹介していきたいと思います!
ムビハピの映像制作は、
※弊社ムビハピは、コンサルタント、映像ディレクター 、映像編集担当、カメラマン、音響(Multi Audio)がプロジェクト方式で各案件の対応をしております。
といった順で対応をしていきます。
それでは、問い合わせ対応~企業分析・リサーチをどのように行っているのか説明していきます!
ポイントは、『撮影時にはすべてを忘れ去る』こと。
最後にこの流れで制作を行った動画を掲載していますので、記事を読んだ後に動画も見ていただけますと幸いです!
Contents
お客様を「知ろう・調べよう」
動画制作にあたり、私が一番時間をかけているのが、「リサーチ」です。
映像制作だけではなく、どんな仕事をするにも「リサーチ」業務は全ての基本業務につながるのではないでしょうか。
動画コンサルタントから、動画制作の依頼が来たことが伝えられます。
動画コンサルタント:「お客様から動画制作の相談がありました!今度一緒に打ち合わせでてもらえますか?」
ディレクター:「わかりました。日程の調整をお願いしますね!」
動画コンサルタント:「よろしくお願いします!」
動画制作の相談をいただいたのは、弊社HPの実績にも記載させていただいている「TAIYO株式会社様」でした。
ここから、ディレクターの私が行う事は、お客様との打ち合わせ前に「リサーチ」です。
お客様の情報を調べる前に、ファーストコンタクトをとった動画コンサルタントさんに「リサーチ」を行います。
この会社は、動画で何を伝えたいのか?何をしている会社なのか?
動画コンサルタントと行った与件整理
①まず動画の内容うんぬんよりも、その企業は動画を作って、どんな目標を達成させたいのか。
→TAIYOの活動がわかるようなもの(動画・映像)を作り、支援してくれる人(スポンサー)を集めたい。
・ナイジェリアの膨大な土地がある(ナマズの生産)
・アスリート育成
・語学教育をオンラインで行なっていく(コンテンツとして出していく)
この3本の柱を今からどんどんやっていきますよいうことをアピール
②なぜその目標を達成したいのかの背景も、はっきりと把握をする。
→支援してもらってから、アスリート育成を今はポケットマネーから出して行なっているがそこの部分も今後大きくしていきたいから支援してくれる人が増えて欲しい。
③その目標達成のために動画を見た視聴者にどんなネクストアクションをとらせたいのか、そのネクストアクション内容について。
→面白い活動をしているなと思って欲しい。そこでTAIYOを応援したいと思って支援してくれる人が増えるといい。
④そのネクストアクションが発生したかどうかを何で計測するのか、それを企業と話し合う。
→例)以前社長が口頭で伝えてアクションがなかった人に対して動画を見てもらったことによって支援したいと思ってもらえるかどうか。
与件整理で注意していること
与件整理で注意しているのが、動画コンサルタントが伝えてくれたお客様の「やりたいこと」を信用しないことです。
この時点では、お客様の要望を整理している段階であり、言葉を選ばずに言えば、これらはお客様の願望ということになります。
本質的な部分や、自社の本当の魅力をきちんと把握している企業様は本当に少ないです。
そういった気が付けていない魅力を第三者視点で見つけ、提案し動画・映像にすることが私たちの仕事だと考えています。
その為、この情報はアタリとして参考にはしますが、鵜吞みには絶対にしないようにしています。
企業分析・リサーチ方法について
ここからお客様の企業分析・リサーチです。
・企業HPで調べられる範囲、「事業内容」「社歴」「実績」「住所」
・新聞記事・Yahooニュースなどの記事・社長などのインタビュー記事
・SNSでお客様に関する情報
・Youtubeなどの動画関連
・プレスリリース
・過去TVで特集を組まれているか。
・会社案内パンフレット
・書籍
などなど、リサーチできるものは徹底的にリサーチをします。
リサーチした結果を、お客様との打ち合わせの前に、簡単な構成にまとめます。
打ち合わせする相手は映像のプロではないので、何かしらの叩き案がないと、話が進展しづらいからです。
リサーチをもとに作成した、簡易構成案
お客様との打ち合わせ
お客様との打ち合わせで、大事にしているのが、コミュニケーションをとること。
当たり前ですが、ディレクター(映像制作)能力の良し悪しがわかる所でもあります。
ディレクターは、お客様や社内スタッフ、外部パートナーと密にコミュニケーションをとりながら、船頭役となり、映像を作り上げていく役割を持っています。
この、お客様との打ち合わせで、構成内容の詳細を自ら説明して納得してもらえない限り、撮影を行う事ができません。最悪、「この話は無かったことに」と、案件が無くなることもあります。
端的に構成内容の話をするだけの時もありますが、私の場合は、本題に入る前に、世間話をしたり、企業沿革の詳細や事業フェーズ、今後の事業計画など、お客様のことを聞いたりします。
ここで「リサーチ」が生きてくるんです。
世間話やお客様の事を事前に調べておけば、「インタビュー記事読みましたよ。あの時どんな感じでした?うまくインタビュー答えられましたか?」なんてこと、話す事ができますよね。
そして、アイドリングトークから、お客様が動画を作る目的や「何」を紹介したいのかなど、企業側の人間に「リサーチ」です。
打ち合わせ中にもリサーチを行い、事前に用意した簡易構成と、相違がなければ、はじめて資料をもとに構成内容の説明をします。
問い合わせの段階で、お客様は明確な動画の方向性が決まっていない所が多いので、構成案は「ドキュメンタリー構成」「ニュース番組風のパッケージ構成」「情報バラエティパッケージ構成」など、大体、2〜3パターンを用意しています。
この打ち合わせで、構成の軸になる部分を決めます。
打ち合わせ後に想定の構成台本を作成
お客様との打ち合わせが終わり、方向性が決まったら、構成案のブラッシュアップを行っていきます。
リサーチや打ち合わせの内容を加味して、構成台本を作成します。
一度想定の流れを作成することで、お客様も内容がより理解でき、さらに、「撮影しないといけない事」、「出演者」「スケジュール」、「ロケ地」、「提供してもらいたい情報」、「撮影機材」、「撮影スタッフ」、など必要な情報を洗い出しができるからです。
撮影
撮影には、「①カメラマンがいる場合」と、「②予算がない場合はディレクターが自らカメラを持ち撮影する場合」があります。
今回の撮影は②でした。
撮影で心掛けているのは、「事前に作成した構成を忘れること」。
目の前で起きている状況をカメラで収める事がドキュメンタリーでは大事だと思っています。
作成した構成に縛られると、構成台本にあることだけ撮影し、それ以外は必要にないと判断し、カメラに収めることを放棄してしまうからです。
そして予期せぬ事に対応ができなくなります。
今回の、TAIYO株式会社様の撮影では、予期せぬ事が起きました。
留学生を迎えにいく場面を撮影していると、事前に考えていたシーンが撮影できました。
代表と留学生の久々の対面「久しぶり〜」。カメラを覗きながら、ヨシヨシと思っていた所、留学生が足を負傷していたことが、その場でわかりました。
構成では描いていない出来事です。
ここがディレクターの良し悪しがわかる所です。
それは「決断する」こと。
ディレクターは、撮影内容の決定権を持っています。
何も考えてないディレクターの場合、「マジか。怪我とか聞いてないわ。どうしようかな〜?」と考えてしまうと思います。
私が選択した決断は、即決で「病院に連れて行きましょう」という決断をお客様に提案しました。
怪我という状況で、いやらしい話になってしまいますが、私の頭には「何かしらストーリーにできる映像が撮れるかもしれない。」が最初に来ました。
構成に縛られると、ダメなディレクターの心情が真っ先にくると思います。なので、忘れることが大事になってきます。
そして、病院のシーンを撮影できたことで、後々の編集に関わってくるのです。
動画編集作業
撮影を終えて、膨大な映像を見直し、ナレーションを考えながら、ストーリーに繋げていく作業の始まりです。
こちらは、撮影前の構成をもとに、一度流れを整理して作成した荒編集の映像です。
お客様の希望は、事業内容をしっかり伝えたいとのオーダーがあったので、事業内容がわかりやすいようにメインにすえて、編集作業をしました。
一度、この段階で、弊社の複数のスタッフに見てもらいました。
何故なら、撮影に参加してないスタッフは俯瞰で映像を見て意見をすることができるからです。
出た意見は、代表者様の留学生に対しての熱い情熱や優しさが滲み出ているのがわかるから、事業内容をメインにするより、留学生に対しての想いをメインにした方が良いのでは?という意見でした。
動画の目的の一つに「支援してくれる人(スポンサー)を集めたい」という希望があったため、お客様の想いを受けて応援や共感してもらえるようなストーリーに仕上げよう。
最終的に、この方向性に決めました。
そして、構成、ナレーションを修正を始めます。
こういった方向転換も、撮影時に病院でのシーンを撮影しているからこそ、修正ができるのです。
留学生を心配する象徴的なシーンになりました。
TAIYO株式会社様 事業PR実績動画
粗編集の映像からどのように手が加えられたのか、是非見比べてみてください!
まとめ
個人的な見解とはなってしまいますが、その場で起きた出来事を大切にする事がドキュメンタリー動画制作では大切だと思っています。
今まで記入してきたことを踏まえ、改めて、実績の動画を拝見してもらえれば幸いです。
そして、映像制作会社の選定の足しになればと思います。
ムビハピは動画制作に関する、無料相談を実施中です。
「この予算内でこういう動画は作れる?」
「動画制作は初めてだから色々と教えてほしい」など
情報収集段階の方もお気軽にご相談ください。
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