【動画・映像マーケティング】歴史から読み解く、良く使われる広告・PR方法8選!
新型コロナウィルス蔓延から早2年。
マーケティングに動画・映像を導入する企業が増えてきました。
しかし、動画・映像をマーケティングに活用することは効果的と分かっていながら、どんな媒体に出せば良いのか、悩む方も多いと思います。
そこには動画・映像の歴史そのものにヒントがあるのかもしれません。
本日は動画・映像の歴史から、これからの動画マーケティングについて考えていきたいと思います。
Contents
30年の動画・映像の歴史
1994年
時は1994年に遡ります。
1994年と言えば、初代プレイステーションの発売や、関西国際空港の開港、流行語大賞に日本テレビのドラマ「家なき子」で生まれた名言『同情するならカネをくれ』が選ばれた年です。
そして、それまでそもそもの動画広告とはテレビCMだけでした。
動画以外の広告は何かと考えても、ラジオや雑誌、新聞のチラシというのがメイン。
この年まで、今でこそ当たり前の『あれ』がありません。
そう、「インターネット」です。
この年までは家庭にインターネットが当たり前のような時代ではなかったのです。
それが翌年、その後の歴史を変える大きな変革が起こります。
1995年
1995年、阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件、野茂英雄のメジャーデビュー等があったこの年にMicrosoft社から「windows95」が発売されました。これが今日の動画広告、そして動画マーケティングに繋がる第一歩でした。
1996年
翌年、O157事件、アトランタ五輪、初代ゲームボーイが発売された1996年も大きな一年となりました。
Yahoo!JAPANが立ち上がり、サイト内でバナー広告を出せるようになりました。
また、他にも電通社とソフトバンク社の合弁により、サーバーコミュニケーションズ社が設立されました。
すなわちインターネット広告が本格的に始まるきっかけとなった1年です。
1999年
その3年後、ノストラダムスの大予言や、だんご3兄弟の大ヒット、ガングロブームの到来等があった1999年、それまでになかった新しい広告スタイルが誕生しました。
アフィリエイト広告です。
1996年にアメリカでamazon社が最初に取り組んだのですが、そのモデルを参考に日本でもスタートしました。
ユーザーが広告をクリックしたことで広告料が発生する仕組みは今日でも残っており、歴史的な1年だったのかもしれません。
2002年
3年後、日朝首脳会談や、日韓ワールドカップ、多摩川に、ごまあざらしの「たまちゃん」が現れた2002年も、大きな一年だったと思います。
この頃から当時の中学生や高校生も当たり前のように、携帯電話を持ち始めた時代でリスティング広告や、コンテンツマッチ広告の運用が始まりました。
これはユーザーの検索履歴から興味・関心を引き出し、広告を表示させるスタイルで、今日の広告スタイルとしても、とても重要な出来事だったと思います。
2006年以降
それから4年後、延長再試合を戦い、斎藤佑樹投手を軸に早稲田実業高校が夏の甲子園初優勝、トリノ五輪のフィギアスケートで荒川静香選手が日本人で初めての金メダルを獲得した2006年。
この年はその後の動画マーケティングを支えるものが次から次へと誕生します。
動画・映像を配信するYouTube、ニコニコ動画、情報を広めるソーシャルネットワーキングシステム(SNS)のTwitter、mixiが誕生しました。
2008年にはfacebook、2010年にはInstagramと、今日の動画マーケティングに欠かせないメディアが次から次へと誕生します。
また日本でiPhoneが初めて発売されたのも2008年でした。
ここまでの時代の流れを総括
つまり動画・映像マーケティングに必要な要素がこの時期に全て揃った形になります。
動画を配信するYouTubeやニコニコ動画、それを広めるSNS、これがベースとなり、2008年にはアドネットワーク広告というものも普及しました。
これは広告媒体のWebサイトを多数集めて「広告配信ネットワーク」を形成し、多数のWebサイト上で広告を配信する広告配信手法で、様々な媒体に広告を配信することが始まりました。
そして2012年にはWEB-CMや、インタラクティブ広告等、動画を使った広告が普及し始め、その4年後の2016年にはTikTokが誕生しました。
簡単にではありますが、インターネット広告の歴史がものすごい勢いで進化し、それが動画・映像に紐付き、動画・映像広告、動画・映像マーケティングに繋がっていくということがお分かりいただけたかと思います。
そして今日では様々な動画が企業のマーケティング手法として活用されております。
そこから2020年、新型コロナウィルスが広がり、対面での営業活動が難しくなり、企業のPR手法として欠かせないものへとなりました。
それでは次の項目では今日ではどのような動画マーケティング手法があるのかを説明していきたいと思います。
今後の時代予測
そもそも、今日当たり前のように活用されている動画・映像マーケティングとは、どのようなジャンルのものがあるのでしょうか。
現在、企業PRとして活用されているものは8つあります。
————————————
① 動画広告
② YouTube
③ 交通広告
④ タクシー広告
⑤ デジタルサイネージ
⑥ 展示会
⑦ オンライン配信
⑧ 動画セミナー
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それでは、一つずつ具体的に見ていきたいと思います。
動画・映像広告
主に活用されているのはこの3つです。
インストリーム動画広告
YouTubeなどの動画・映像サイトで動画が始まる前や、中間に流れるCMです。
大画面で表示されて音声も流れ、勝手に動画が始まるので冒頭部分は、必ず視聴者の目に触れます。また、クリックすると購入ページに飛べ、ボタンなどを設置できることも特徴の一つです。
スキップされずに30 秒以上視聴された時と、広告リンクをクリックした時に課金が発生します。
インバナー動画・映像広告
インバナー広告は、Webサイトのバナー広告の枠に流れるCMのことで、Yahoo!等のトップページの右枠に自動的に流れる動画・映像です。
視聴者が音声ボタンや画面の拡大ボタンを押さない限り、画面は小さく、音声も流れません。
そのため、動画には字幕を入れることが特徴です。
動画・映像サイト以外の広告枠に出せるので多くの目に触れ、しかもターゲットを絞っての配信ができます。
Yahoo!にインバナー広告を出す場合は、動画広告の再生後、10秒以上経過した場合のみ課金されます。
インリード動画・映像広告
インリード広告とは、SNSやWebサイトのコンテンツの間に表示される動画・映像広告です。
サイドメニューや下部に表示されるバナー広告と違い、メインの画面に表示される為、視認性が高くなることが特徴です。
YouTubeマーケティング
YouTubeマーケティングは、BtoCはもちろんBtoBでも活用されています。
ユーチューバーのように本格的に運用はしなくても、企業やサービスのチャンネルを開設して動画・映像をストックしておくことはマーケティングに有効とされております。
交通広告
SNSやテレビに続いて多くの目に触れる媒体が交通広告です。
山手線や京浜東北線は1週間で1000万人以上の人が利用するほど、多くの人の目に触れることが可能とされております。
最大25分(山手線は20分)に1回、ロール形式で放映されます。
掲載料金の相場は全線4,700,000円/1週間程度と言われております。
タクシー広告
タクシー広告は、後部座席に設置されたモニターに流れる動画です。
乗客の過半数がビジネスマンと言われ、BtoB商材の広告に向いています。
そして、車内が狭く、モニターとの距離が60センチと近いため、動画が目に入りやすい環境にあることもメリットです。
また、ビジネスマン層にリーチでき、ノイズが少なく動画に集中しやすいのも特徴と言えます。
費用相場は月額250~500万円/1万台なので、1台当たり2.5~5万円程度と言われております。
デジタルサイネージ
デジタルサイネージは「電子看板」を指します。
店舗、公共スペース、空港などにディスプレイを配置し、映像や字幕、音声を使って情報を発信します。
人が多く集まる場所に設置されるため、視認性が高く、多くの人の目に触れるメリットがあります。
新宿、渋谷、東京駅などのエリアであれば、15秒広告の場合、1週間で1ロール6分 / 1時間10回の配信で、およそ4,500,000円程度になります。
展示会
展示会や説明会などのイベント会場でも動画はマーケティングに活用できます。
来場者の注目を集め、興味・関心を高めて自社ブースへ集客する手段として動画は大きな武器となります。
2020年以降は新型コロナウイルスの影響で開催が減っていますが、再び活発になったとき、動画があると他社との差別化に有利とされております。
ブースの大きさや設置料によって異なりますが、相場は20万円〜50万円程度と言われております。
オンライン配信
商品の発表会、株主総会、学校のオンライン授業、音楽ライブなど様々なシーンでのオンライン配信が増えています。
また、リアルタイムでの中継に加え、あとで動画を編集してアーカイブにする二次利用も可能で、編集次第によっては企業の財産となり、今日では活用事例が増えているのではないでしょうか。
動画セミナー
観客0人でオンラインセミナーを配信し、その動画をWebサイトやYouTube、SNSなどにアップして活用します。
例えばSEO対策のツールを販売する企業であれば、「Web集客の効果的なノウハウ」などのセミナーを開催し、最後に「SEO対策ツールの無料トライアルの申し込み」「SEO対策の無料相談」の案内をすると、ツールへの問い合わせやコンバージョンにつながります。
まとめ
いかがだったでしょうか。
最後にこれまでの情報をまとめると、動画・映像マーケティングとは「モノを広めるために最適な動画媒体の手法を考え、動画コンテンツを制作し、運用を行うこと」ということになります。
動画は企業PRをする上では重要なものですが、意識しないといけないのは媒体です。
どのようなコンテンツをどのようなプラットフォームで配信するのか、それを意識することが動画マーケティングというジャンルにおいて、最も大切なのではないでしょうか。
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