【質問力】話が弾むようになる!インタビューの極意は「ナンパする感じで」
かしこまったインタビューでなくても、商談の席でお客様にヒアリングをしないといけないシーンは多々あると思います。
今回は、質問力が身につき自然と会話が進んでいくインタビュー術についてまとめてみました。
動画活用が盛んになってきて、自社でインタビュー動画を作る機会も増えてきていると思います。
そこで、インタビュー術の他にも、TVディレクターがインタビューを動画にする時におこなっているティップスもお伝えいたします!
Contents
インタビューはナンパする気持ちで行え
先日、とある展示会へ、生まれて初めて出展者として参加しました。
広い会場にある小さなブース前で、道行く方々へ話しかけていくのですが、なぜか既視感を覚えたのです。
展示会でお声がけしていた時の既視感。
その正体は、街頭インタビュー(街録)の記憶でした。
興味を持っていないだろう赤の他人に話しかけていく構図は、まさに街録そのもの。
テレビ時代の経験が走馬灯のように思い出されました。
TV局で働いていた新人ADの頃、数週間に1回、100人街録をしていました。
100人撮るために許された期間は3日。
歩いている人が必ずしも立ち止まってくれるわけではありません。
お声がけしても、無視されたり、すごい勢いで距離をとられたり、なぜかケンカを売られたり…。
10人に一人が答えてくれれば上々といった有り様です。
心が折れそうな時、あるイケメンカメラマンが、こうアドバイスしてくれました。
「ナンパする気持ちで行け」
正直、「ナンパなんてしたことないよ、私でも分かるアドバイスくださいよ」と思いましたが、今なら分かるんです。
イケメンカメラマンは、励ましてくれたのだと。
実際、撮れなければ会社に帰れないので、焦りと不安を押し隠して、声をかけ続けるしかありません。
しかし勝負は、立ち止まってくれた先にあるのです。
街録には会話を引き出すテクニックが詰まっている
勝負の分かれ目は、ざっくり3つ。
①質問力
②間と表情
③見極め力
①質問力
これは、ご想像がつくかと思います。
例えば、「Q.今日は暑いですね」だと、「はい」か「いいえ」となってしまいます。
これでは、使えないですね。
「Q.気温が40℃になってるんですけど、どうですか?」なら、「いや、暑すぎますよ」といった対象者の気持ちを引き出すことができます。
そして、回答の後にどう続けていくかも大切なポイントです。
「いや、暑すぎますよ」
「Q.何か対策してらっしゃいますか?」
「日傘デビューしました」
「Q.オシャレですね。見せてもらえますか?」
「こういうのなんですけど…」
こうして回答へリアクションしながら、関連付けた次の質問を会話形式で続けていくと、時に思わぬ声に出会えるのです。
街録の場数を踏んで慣れてくると、視覚と聴覚は回答を聞き、頭の中では気になる所をメモしたり次の質問を考えたり、というパラレルワールドになってきます。
②間と表情
編集する時、質問の扱い方は2パターンあります。
・質問ごと使う
・質問はカットし回答だけ使う
質問をカットすることを想定した街録では、対象者のいいコメントに自分の声が被らないことが必須。そのため質問する側は、絶妙な間を取り、「なるほど」「へぇ〜」といった相槌を我慢しています。
とはいえ、話しているのにノーリアクションだと、「この人本当に聞いてる?!」って気持ちになりますよね。
質問する側は声の代わりに、相手の目を見て少し大袈裟に頷くなど、ジェスチャーで表現しています。
さらに、対象者の気持ちを乗せていくために気をつけるのが、表情。
楽しい話の時は楽しい顔で、悲しい話の時には悲しい顔で。
声を出せない分、目に見えるところ全てを使ってリアクションをとっていました。
③見極め力
私が担当してきた街録は、テーマだけがあって、想定コメントを入れた粒度の台本はありません。
だからこそ、街録で出会った思わぬ声の積み重ねで、VTRの価値が変わっていきます。
効率的に、より“面白い”VTRにするため、街録中に「使える」「使えない」を判断しながら、質問を広げていく。
これはかなり経験を積んで学んだモノです。
ちなみに、冒頭に紹介したイケメンカメラマンの言う「ナンパする気持ちで行け」は、対象者の話に興味を持ち深堀していくこと、なのだと考えています。(ナンパの経験がないので、個人の感想です)
他にもテクニックは沢山ありますが、長くなってしまうので割愛。
テクニックで、動画は表情豊かになる
単なる景況感を伝えるニュースも、街録が入ることで、人間味、表情がついてくることがあります。
つまり、街録型コメントには、予定調和ではない魅力があるんです。
人気のYouTubeチャンネル「街録ch〜あなたの人生、教えてください〜」は、予定調和ではない魅力を最大限使っていらっしゃいますよね。
予定調和ではない街録型コメントと決め撮り(台本ありきで答える)コメント。
どちらの方法をとるかは、目的や用途によって選択するといいと思います。
弊社では、予定調和ではないコメントを引き出す力で、物語性のある動画も制作していますので、お時間がある時に是非ご覧ください。
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