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動画制作コラム

【初心者必見】一眼レフカメラで簡単にボケ具合をコントロールする方法

一眼レフカメラを買ったのは良いけど、「マニュアル機能は使わないで、オート機能だけで撮影を続けてしまっているんだよね」という、そこのあなた!

被写界深度というピント幅をご存じでしょうか?

 
これは、ボケ具合をことを指した言葉になります。
ボケ具合を操作できるようになると、表現力はグッと向上していきます。

 
では、そのボケ具合は何をどのように調整すれば良いのか?

 

結論をまとめるとコチラになります。

 

被写界深度が浅い 被写界深度が深い
絞り(F値) 小さい
(開放)
大きい
(絞る)
焦点距離 長い(望遠) 短い(広角)
被写体からの距離 近い 遠い

 

被写界深度の浅い、深いといった数値は、3つの方法で調整することが可能です。

 
それでは、その具体的なやり方、ボケ具合を変えることでどういった表現ができるようになるのかを見て行ってみましょう!

 

1.被写界深度とは?

おさらいになりますが、被写界深度とは、簡単に説明するとカメラのピント幅のことを指します。

 
ピント幅を狭くしたり広くしたりすることで、被写体前後のボケ具合を大きくしたり小さくしたりすることが可能になります。

 
ボケ具合が大きいことを「被写界深度が浅い」、ボケ具合が小さいことを「被写界深度が深い」と言います。

 
それでは、被写界深度の操作ポイントと表現方法について解説します。

 

2.被写界深度(ボケ具合)の操作ポイント

被写界深度の操作は、主に「レンズの絞り」「レンズの焦点距離」「被写体からの距離」で調整をしていきます。

 

「レンズの絞り」

レンズの絞り、つまりF値変えることで背景のボケ具合が変わります。
F値を小さく(開放)すると被写界深度が浅くなり、大きく(絞る)すると被写界深度が深くなります。

 

[F1.4] [F5.6] [F14]

この方法で被写界深度を調整するメリットは、「構図を変えずに調整をできる」ということになります。

 
この後に説明する「レンズの焦点距離」と「被写体からの距離」の操作では、写真の構図が変わってしまいます。

 
レンズの絞りの操作は、構図を変えずに被写界深度を変えることができるので、使うシチュエーションが1番多い方法です。
 

「レンズの焦点距離」

次にレンズの焦点距離についてです。
レンズの焦点距離とは、レンズの中心からカメラ本体のイメージセンサー(レンズから入った光を電気信号に変換する半導体)までの距離のことを言います。
 
この距離は、レンズによって異なり、mm単位で表示がされています。

 
単焦点レンズでは35mmや50mm、ズームレンズでは24-70mmなどと表示されています。
焦点距離が長い(望遠)と被写界深度が浅くなり、短い(広角)と被写界深度が深くなります。

 

[105mm] [50mm] [24mm]
望遠 広角

 

サイズが違うと分かりにくいので、同じくらいのサイズにクロップしてみます。

[105mm] [50mm] [24mm]

ボールの背景となっている後ろの木々が望遠になるほどボケてきます。
レンズの焦点距離は、被写界深度が変わるだけでなく画角も変わります。
焦点距離が短いと画角が広くなり、長くなると画角が狭くなります。

 

「被写体からの距離」

最後に被写体からの距離について説明します。
ピント位置がカメラに近づくほど被写界深度は浅くなり、離れるほど被写界深度は深くなります。

わかりやすく被写体の横に定規を置いて撮影してみます。
まず、手前にボールを置いてみます。

 

定規を見てみると、5〜7cmまでの3cm程ピント幅があります。

 

次にボールを奥に置いてみます。

 

少しわかりづらいのですが、50cm〜60cmの10cmほどピント幅があります。

 

被写界深度を操作する基本についてのまとめ

以上、被写界深度の基本操作を説明しました。
表に簡単にまとめるとこんな感じです。

 

被写界深度が浅い 被写界深度が深い
絞り(F値) 小さい
(開放)
大きい
(絞る)
焦点距離 長い(望遠) 短い(広角)
被写体からの距離 近い 遠い

 

3.被写界深度の表現方法

実際に被写界深度の深い例と浅い例を見てみましょう。

こちらは被写界深度が浅い例です。
周りがボケており、樹氷に集中させる効果があります。
欠点としては画の情報が少ないというところでしょうか。

 

続いて、試写界深度が深い例を見てみましょう。

ピントが全体に合っているため、天候、場所、季節など多くの情報が入っています。
注意すべき点としては、余計なものが映り込まないような画角でシャッターを切る必要があります。

 

4.まとめ

被写界深度をコントロールできるようになれば、表現方法が一層深まります。
最初は難しいかもしれませんが、どんどんカメラに触れて撮影していけば感覚として身につきます。

「絞り」「焦点距離」「被写体からの距離」の三要素を理解し、カメラやレンズをうまく使いこなしてみましょう。

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