「バラエティー番組」に学ぶ動画視聴率維持の方法【動画制作時に知っておきたいTVの裏話】
皆様、こんにちは。
突然ですが、動画でファンを増やす方法をご存じでしょうか?
それは簡単です。「伝えたい情報をその情報が欲しい人に届ければいいのです」。
……はい、すみません。それができたら苦労はないですよね。
ですが、それができると言ったらどうでしょうか?
どんなに良い動画を作ったとしても、冒頭の数分しか見てもらえていないのであれば、目的は達成できませんよね。今回は、最後まで見てもらうことができる動画についてお話をしていきたいと思います。
Contents
離脱が多くなってしまう動画の特徴
最近見た動画のことを思い出してみてください。最後まで見ることができた動画は何本ありましたか?途中で離脱してしまった動画にどういった感想を持ちましたでしょうか?
途中で離脱してしまった動画は、“飽き”がきたから離脱したのではないでしょうか?「動画の尺が長い」、「単純に面白くない」、「思っていた動画と違った」などなど、様々な要因はあると思いますが、「視聴者が引き込まれるストーリーがある動画」は飽きがきません。
つまり、ストーリーの軸となる、動画の構成がしっかりと組み立てられていれば、動画は最後まで見てもらうことができます。
TVディレクターが作る動画が飽きない理由
ご存じのようにTV番組というのは、視聴率との戦いになります。番組制作費はスポンサーから出されており、そのスポンサーのCMを見てもらう為には、番組の視聴率は高く保っていなくてはなりません。その為、高視聴率の番組は長寿番組となっていきますし、低視聴率の番組はすぐに打ち切られてしまいます。
その為、TVディレクターは毎分(1分毎に集計されている視聴率グラフ)に命を燃やしています。
視聴率=視聴者の興味や関心のバロメータです。
TVディレクターは、毎回の番組制作においてこの視聴率のグラフとともに、PDCAを回しながら制作しています。
だからこそ、冒頭からターゲットの心を掴み、最後まで離脱させない動画をつくるノウハウが培われていきます。
「バラエティー番組」に学ぶ動画視聴率維持の方法
興味のないバラエティー番組がテレビに流れていて、なんとなく見始めたら
「知らず知らずの内に最後まで見ちゃった」こんな経験はないですか?
実はこれ、すべてTVディレクターの計算なんです。
そもそも、なぜ「なんとなく見始めたのか」その理由、わかりますか?
答えは、「番組が、58分から始まっていたから」なんです。
見ていた番組が終わった後、自然とチャンネルを回すなんて経験は誰しもやったことがあると思います。
そんな時、8時や10時など、切りの良い時間から始まる番組が多い中で、
1つの番組だけ7時58分から始まったら、そのまま流れで見ちゃいますよね?
なぜなら他は全部CM中だからです。
この様に「いかに番組視聴率を高くキープするか?」を、番組全体で考えます。
番組が始まってすぐ「この番組はご覧のスポンサーの提供でお送りします」という、番組内容とは直接関係ない部分も、そのまま見ていませんか?
その理由は、テロップで「この後、驚きの発表まで■秒」とカウントダウンが出ているからです。
番組が始まって、出ている出演者がテンポよく会話をして、その内容が自然と聞き続けたくなっている内容になっているのは、なぜでしょうか?
それは、15秒以内にトークのオチや、話の展開に興味を持つひっぱりのワードが必ず入るようにディレクターが編集しているからです。30分のトーク番組も収録自体は1時間かけて収録し、その中から「面白い部分のみ」を編集して30分番組にしています。
余談ですが、芸人の「くせが強い!」とか、つっこみでインパクトのある言葉をよく耳にするのはなぜだと思いますか?
その一言で笑いが起きて、次のカットから全く違うトーク展開に持っていけるからなんです。つまり、話をコンパクトに面白く編集する時、とても便利なワードだから、ディレクターが使いやすいんです。
その為、「~かよ!」とか「欧米か!」とか、その時代時代で人気の芸人が言うワードが様々な番組で多用されるので、視聴者は自然と耳にして、それがその時代の流行りの言葉として残るんです。
つまり、TVディレクターは「こうしたら最後まで視聴者は飽きずに見てくれる」という事を常に考え、そういった動画に仕上げているので、視聴率を維持する事が出来るのです。
最近、「最後まで見てくれないから、1~2分くらいの短い動画にしたい」というお客様も多いです。
しかし、このTVのノウハウが、「あなたが作りたい動画」の中に盛り込まれると考えてみてください。
見てもらうために短い動画にするのではなく、長くても飽きずに見れて、伝えたいことが伝わる動画にした方が良いと思いませんか?
10分想定の採用動画が、納品時には倍の尺に
以前、新入社員に密着したドキュメンタリー動画の制作依頼を受けた時の話です。
元々、クライアント様からは、「10分位の動画をイメージしてます」と発注を受けて、制作をスタートさせました。
出演候補者を2名立ててくださり、実際に密着。撮影の中で、それぞれ地方配属となったことに対する熱い想いがドンドン出てきました。
最終的に納品した動画は18分。クライアント様が最初に動画を観た感想は、「うちの会社の映像という事を忘れて、なにかの番組を見ている感覚で、あっという間にラストまで見ちゃいました」。
※本動画はインターネット上で公開ができません。もし動画の内容が気になる方には、オンライン無料相談会(個別)でお見せすることは可能です。お気軽にご連絡ください。
クライアント様の要望を聞いただけの、言われたままの動画は制作しません。
私たちは、動画制作をする時に、TV番組制作と同様に15秒に1回視聴者の興味を引き付ける情報を入れることを念頭に置いています。その上で、ラストに向かって、より見たくなる起承転結を入れ込んだ構成を作っています。
クライアント様の「こういう動画を作りたい」という意見を取り入れつつも、言われたままの動画は制作しません。なぜなら、視聴者に刺さる見せ方や適尺をわかっているのは制作スタッフだからです。
まとめ
動画制作の基本は、「飽きさせない構成作り」。これに尽きます。
マーケティングの基本は、「誰に」「何を」「どのように」この3つになります。動画制作を外注しよう!と、思っているあなたの役割は、「誰に」「何を」を考えることです。「どのように」の部分である、動画尺や演出方法などは、動画制作会社にお任せください。
その道のプロが、どのようにしたら飽きがこない動画が作れるのか一緒に考えてくれると思います。
尺が長くても、飽きさせない動画にしたい!
と思ったら、ムビハピに依頼をして、一緒に動画を作りませんか?
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