【TVに取材される方法を公開】番組プロデューサーが企業・会社のPR方法を教えます!

広報・PR担当者の皆様は、「業務の効果測定やゴールが曖昧」、「SNS運用方法」、「予算・人材不足」「広報部門の権限不足」、「効果的なメディアリレーション」といった課題をお持ちなのではないでしょうか?
今回はその中でも、TVメディアとの関係構築部分である「メディアリレーション」に特化した記事となっています。
「数値目標としてTV取材を立てているので、プレスリリースを送っているが、効果が……。」と、嘆いている広報・PR担当者様を救うべく、経済ドキュメンタリー番組でプロデューサー・ディレクターを経験してきたムビハピ制作部長の宮田耕介監修の元、“タダでTVに取り上げてもらう方法”を書いていこうと思っております。
▼こちらの動画で、『タダでTVに取り上げられるフレームワーク【前編】』が見れます!
動画の続きが気になる方は、下記フォームに登録いただければ、
フレームワークの資料と一緒にメールにてお送りします。

Contents
宮田耕介とは?
1981年生まれ。島根県出身。
高校卒業後、ドラマや映画、舞台で俳優として活動。26歳からTV制作会社へ入社。
これまで、民放7局20番組、ネット系7番組でプロデューサー・ディレクター業務に従事。
2022年1月より、企業動画制作サービス「ムビハピ」にジョイン。
TVに取り上げられるメリットとは?
下の図は、総務省が発表しているデータになります。
「TV離れ」といったコトが言われ出して年月が経ちますが、まだまだTVの視聴時間は長く、ネットの利用時間よりもTVの視聴時間が長くなっている年代もあります。
(出典)総務省情報通信政策研究所「令和2年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」
https://www.soumu.go.jp/iicp/research/results/media_usage-time.html
また、2021年にZ総研が行った調査によると、Z世代の約6割が、「毎日テレビを見る」という調査結果を出しています。
(引用)Z総研が運営するリアルZ世代コミュニティ所属のメンバーへのアンケートより
今は、スマホを片手にテレビを見て、気になったことをその場で検索する「ながら見」をする方も増えてますよね。
あとは、TV番組の内容が、Twitterのトレンドにあがってくるなんてコトも多々ありますよね。
こういったことからも、認知拡大といった側面では、まだまだTVの影響力は大きいと言えます。
知って損なし!TV制作のフローとは?
「何故、TV制作のフロー?」と思われた方も多いかもしれませんが、TV制作スタッフの行動を理解することで、効果的なアプローチをすることが可能となってきます。行動を知るには、どういった仕事をしているのか、またどういったフローでTV番組が作られているのかを知っていただくことが必要になります!
一般的なレギュラーのTV番組の制作は下の図のようなフローで動画の制作を行っています。
それでは、一つひとつ見て行ってみましょう。
1.担当制作会社の振り分け
放送日が確定したら、TV局が担当の制作会社を振り分けています。
レギュラーのTV番組は、複数の製作会社が入っているケースが多いです。
ちなみに私の担当していた「深イイ話」というTV番組では、
5社の制作会社が放送回をそれぞれ担当をしていました。
2.テーマ決め
主にTV局が、放送回に掲げるテーマを決めています。だいたい2ヶ月前までにここのテーマが決定されます。
ここでのポイントは、2ヶ月前にテーマが決まることと、TV制作会社の振り分けがされてからテーマが決まるということになります。
3.企業(ネタ)探し
3番目が取材する企業やネタのリサーチ。TV番組制作会社はもとより、ここではリサーチを行う専門の会社も加わ り、それぞれ放送回に取り上げる企業やネタをリサーチします。ここの段階では、ネットや雑誌、新聞などから、取り上げられそうなネタを探します。このリサーチですが、限られた時間の中で行っているので、網羅的に情報を集めきれていないというのが現状です。この作業を行っている時に、テーマに沿った情報が手元に入ると、取り上げられる優先度が高くなる傾向にあります。
4.取材先候補の選定
4番目が企業選定。リサーチで探した企業を持ち寄り、TV番組で取り上げる企業を複数選定します。
選定条件としては、放送日までに撮れ高が見込めそうであったり、旬の話題性があるかが重視されます。
ここの詳細に関しては、動画でお話をさせていただいております!
是非、動画をダウンロードしてご覧ください!
動画で、『タダでTVに取り上げられるフレームワーク』を見る。
5.企業リサーチ
5番目は、企業リサーチ。TV[制作会社は企業の情報をより深掘りするために、例えば、業界を取りまとめる協会などにヒアリングを行ったり、専門家に話を聞きながら事前調査を行います。過去には実際に、このリサーチで、業界内の評判が悪いということがわかり、候補から外した、ということもありました。
6.企業へのヒアリング
6番目は、ヒアリング。ここからは実際に仮確定の企業へ直接連絡を行い、
事前ヒアリングを実施します。放送に向けて撮影が可能か、また撮れ高が見込めるかを確認します。
7.取材企業の決定
7番目は、最終MTG。仮確定としていた候補企業から、実際にヒアリングした情報を持ち帰り、TV局、制作会社間で取材する企業を最終選定します。実際に企業にヒアリングをすると、VTRを構成するほど情報やデータが足りなかったりする場合も多く、尺を埋めるだけの情報量があるのか、また実際に視聴者に興味を持ってもらえるネタであるのかが重要になります。
テーマ決め部分でも記載しましたが、2か月前にはテーマが固まってしまいます。取り上げてもらいたい時期があるのであれば、2ヶ月前から行動をしておくと良いでしょう。
そもそもどんな会社がTVに取り上げられるの?
TV取り上げられる会社の特徴1:放送回に挙げているテーマに沿っている
まずは、番組が求めているテーマに沿っているか、です。
テーマは、世の中の最新事情であったり、季節や「旬」なども踏まえて決められます。
今でいえば、おうち時間が増えてることから、自宅での食事や家電についての情報が選ばれやすくなったりします。
TV取り上げられる会社の特徴2:撮影した内容でストーリー(構成)が作れる
次は、「プロジェクトや業務の起承転結を放送日の1週間前まで追える」です。
TV制作スタッフは、その企業を取材する上で、例えば企業が作っている商品が、どのように開発されて、販売の戦略立てがどう行われ、それがユーザーの手元に届いた時どんなリアクションが撮れるのか、を常に考えています。
ですので、例え商品が優れている企業があっても、他でプロジェクトが走りだすタイミングで取材に入れる企業が見つかれば、撮れ高の多そうな企業の取材を選ぶ場合もあるのです。
TV取り上げられる会社の特徴3:撮れ高が見込める
「過去に取材された映像や会社紹介などの公式映像があり、撮れ高が見込める」ということです。
TV制作会社としては、先程お話したように取材をしたいが、情報量や撮れ高がなく、尺が全然埋まらなかった場合どうするか、ということを一番懸念しています。
事前にある程度、撮れ高がイメージできる情報があると、とても安心できます。
実際の事例をお話すると、
撮れ高が見込めると判断した事例
過去に、高いところで作業をする職人を特集する番組を制作することになった際に、風力発電の風車をメンテナンスする企業に、取材できないか、という話になったのですが、TV制作スタッフの全員が過去に取材した経験がなかったので、風車のメンテナンスはどこまで撮影できて、何が撮れるのかが全くイメージできませんでした。
ですが、その会社では、映像制作会社に依頼して作業員にカメラをつけて撮影し、編集された映像をYouTubeにあげていたので、私たちはテレビで取り上げても撮れ高が見込めると判断できて、結果取材を依頼したということがありました。
これらの他にも、取り上げられる理由として、「人物にカリスマ性がある、また、目新しい事業や取り組みを実施していて、それによって結果が出ている。番組スポンサーの競合ではない」といったことなどがあげられます。
実際にタダでTVに取り上げられる為には、何をすれば良いのか?
ここまでご覧いただけた方は、TVに取り上げられるメリットやTV番組制作のフロー、どういった企業がTVに取り上げられているのかをご理解いただけたかと思います。
では、実際にタダでTVに取り上げてもらうには、何をすればいいのか。
それは、後編動画で公開をさせていただいております!
後編動画では、TV制作会社が「この会社を取材したい!」と、思ってもらう為に、企業側がやるべきこと。
また、アプローチの時に用意するべき情報は、どういったモノが必要かなど、実務で使えるフレームワークの説明をしております!
こちらのフレームワーク(&使い方の動画)は下記のフォームよりダウンロードください。

まとめ
いかがでしたでしょうか?少しでもTVに取り上げられるためのステップをイメージできましたでしょうか?
取り上げられる為には、時期、話題や人気、実績といった部分が大切になってきます。しかし、これらが見つからない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ここは、ご安心ください。ドンピシャではないが、少しだけ話題になっている、時期もかすっているというだけでも大丈夫です!まずはアプローチをするということが大切です!
なぜかというとですね、制作スタッフもネタ探しにとても困っているのです。
定期的に連絡を取り合っていれば、その時は必ずやってきます。
あきらめず、コツコツとメディアリレーションをやっていきましょう!
お気軽にご相談ください
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